「ねぇ、裏バイトって何だと思う?危ないかな?」
会社の友達がおもむろに聞いてきた。
私たちは給料日前でお財布が少々さみしかったので
会社近くのファーストフード店で質素な夕食をとっていた。
「裏?裏っていうくらいなら、危ないんじゃない?外に売られちゃうかもよ。」
私は大して興味も持たなかった。
だっていくら収入がつらいとしても、副業なんかしたらばれてしまう。
大体、バイトって働ける時間が決まってるし、変なのだったら嫌だもの。
でも友達はずっと考え込んでいた。
私は気にせずポテトを頬張り、最後のひとくちをお茶で流し込んだ。
ゴミを捨てようと立ち上がると、彼女は「あたし、すごい興味ある」と息巻いた。
「あ、そう。じゃああたしは帰るよ」
少々冷たい気もしたが、なんだか話題に乗っておけばよかったかなという罪悪感から抜け出せずに、結局私はかえってしまった。
それから2、3日後。
彼女は何事もないように働いていた。
私も何も聞かずに一緒にお弁当を食べていた。
彼女が口を開く
「実はね、裏バイトニュースってところでも調べたんだけど、稼ぎがいいバイト、あったの」
は?と首をかしげる私に彼女は言う。
「やってみない?」
結局一ヶ月後には、私たちはフードルとして働き出してしまった。
もちろん副業だ。でもばれていない。
だって安心の大手・シンデレラグループ。
興味があったら、のぞくだけのぞいてみるのもあり?
